バイクのスマホホルダー3つ使ってみて一番使いやすかったのはRAMマウントだった【その他に検証したモノも紹介】

バイクにつけるスマホホルダー、ピンからキリまでありますよね。

安くつくほど嬉しいけど、スマホが外れないか心配。

使いやすさに違いはあるのか。

高価なスマホホルダーはその分の価値はあるんだろうか。

私も悩みました。

バイク歴こそ3年程度と短い私ですが、バイクにつけるスマホホルダーは今まで3つ使ってきました。

  1. メーカー不詳¥1,780の激安スマホホルダー(社用バイクで使用)
  2. デイトナ WIDE IH-550D
    (愛車クロスカブJA45で現在も使用中)
  3. RAMマウント
    (社用バイクで現在も使用中)

この3つを使ってみた感想としては、RAMマウントが圧倒的に使いやすいです。

やっぱり高価なものにはそれだけの価値があるんですね。

この記事では、デイトナWIDE IH-550DとRAMマウントをレビュー・比較します。

(激安スマホホルダーは論外ですが、一応レビューしてます)

そして購入には至りませんでしたが、3つ目のスマホホルダーを買う時にRAMマウントと迷ったクアッドロックについても紹介します。

どのスマホホルダーを買おうか迷っている人の参考になれば嬉しいです!

※めっちゃ長いです!目次から気になる部分に飛んでください!

激安スマホホルダーは落ちるのでおすすめできない

まず最初に社用バイク用に買った、メーカー不詳¥1,780の激安スマホホルダー。

(安さだけを求めて買い、全く愛着がなかったので写真がないです。すみません)

バックル付きの防水ポーチとポールを固定、ポールをミラーと共締めするタイプです。

このスマホホルダーは

  • ジッパーの止水機能はすぐ壊れた
    (ジッパーとしては使えた)
  • ポーチ越しではスマホの反応が悪く、操作ミス多発
  • 雨の日はポーチが曇ってスマホが見えない

など、使い勝手は全然良くなかったです。

そして、このスマホホルダー、使い始めてから1年半でご臨終となりました。

走行中にバックルが壊れて、ポーチごと外れたんです。

唯一評価できた点は、落下防止用のワイヤーがついてたことですね。

スマホ入りポーチはワイヤーをつけていたミラーにぶらさがり、事なきを得ました。

これがなかったら、仕事中にも関わらずむせび泣いたことでしょう。

今もほぼ同じ作りで同価格帯の商品が売っていますが、本当におすすめできないです。

この経験から

  • 車のように壁で守られておらず
  • 振動が大きい

バイクには、ちゃんとしたメーカーのものを使わないと、いつかスマホが落ちて泣くことになるということが分かりました。

デイトナのスマホホルダーWIDE IH-550Dは細かい部分が気になる

2つ目に買ったスマホホルダー、デイトナのWIDE IH-550Dのリジットタイプ。

奇しくも激安スマホホルダーを買った日から
ちょうど1年

クロスカブJA45を購入したときに合わせて買いました。

激安スマホホルダーには懲りたので、ちゃんとしたバイク用品メーカーのものを選びました。

走行中の振動でスマホが遊ぶことはないですし、段差や凹凸のある路面を走っているときも、固定が緩むことはなかったです(未舗装の道は未確認)。

バイクの近くでゴソゴソしているとき、思いっきり肘とかぶつけてしまっても、設置位置から緩むこともありません。

しかし、このデイトナWIDE IH-550Dも、使うにつれ不満が出てきました。

デイトナWIDE IH-550Dの不満点

  • 角度調整するには工具が必要
  • 取り外しボタンが硬い
  • 装着時、サイドフックがスマホのボタンに干渉する
    ※スマホによる

角度調整するには工具が必要

WIDE IH-550Dは、スマホの位置調整が回転(9度刻み)・左右への首振りで細かく調整できます。

気が利いてる!

のですが、角度調整をするには六角棒レンチを使ってボルトを緩める必要があります。

これが地味に面倒なんです。

購入前に分かっていましたが、一度ちゃんと角度を合わせてしまえば再々調整しないし、と思っていました。

否。

ちょうど良い角度ってなかなか見つかりません。

調整しているときはこれでOK!と思っても、いざ走っているときに使うとなんか違うな、みたいな。

何回か調整したのですが、いまだにちょっと見づらいわ…けどもう調整面倒だわ…となって放置しています。

あと、スマホに日光が当たって画面が見づらいな、もうちょっとだけ角度を動かせたらな…と感じるときがあります。

そんなときにわざわざ停まって六角棒レンチ出しますか。

否。

そういうときに限って、ナビの案内が見えずに曲がるところを通り過ぎてしまうことがあり、地味にストレスです。

取り外しボタンが硬い

バイク スマホホルダー デイトナ RAMマウント 比較
アームの下にある赤い小さな突起が取り外しボタン

スマホを取り外すときは、アームの下側にある赤いレバーを引っ張って固定を解除します。

このレバーが硬いんです。結構な力が要ります。

しかもレバーが小さいため、力もかけづらいです。

スマホを固定するのが嫌になるほどではないですが、取り外しの度に面倒だなと感じます。

地味にストレスです。

本来、このレバーはスマホホルダー下側にあるので、レバーは下向きに引っ張る構造です。

私はスマホのボタンとサイドフックの干渉を避けるため180度回転させているので、レバーが上側にあります。

装着時、サイドフックがスマホのボタンに干渉する

デイトナ スマホホルダー
Amazon商品ページより

デイトナのWIDE IH-550Dは、以下のサイズのスマホに対応しています。

装着機種寸法目安(保護ケース類を含む)=

幅55~85mm、厚み6~18mm、全長110mm 以上、重量 300g 以下。

取り扱い説明書

しかし、スマホの種類によっては、スマホ固定時にサイドフックがスマホ側面のボタンに干渉します。 

私の場合(Pixel3a+スマホカバー)だと、音量ボタンに干渉してしまいました。

ナビを使うために取り付けているのに、強制的に音量OFFにされてしまいます。

致命的。

バイク スマホホルダー デイトナ RAMマウント 比較

なので私は、180度回転させて上下逆さまに取り付けました。苦肉の策です。

上部アームを交換して、スマホの下寄りにサイドフックがくるようにも試してみましたが、固定が甘くなっているのでは…?と心配になったので止めました。

この方法でもActive Edge(スマホの下半分を握って特定の操作ができるPixelの機能)が毎回作動してしまいますが、これは放っておけばOFFになるので鬱陶しいけど妥協点としています。

RAMマウントは高価なだけある使いやすさ

バイク スマホホルダー デイトナ RAMマウント 比較

3つ目に買ったのは、RAMマウント。社用バイクに取り付けています。

(激安スマホホルダーが壊れた後、しばらくはスマホホルダーなしで乗っていたのですが、方向音痴なのでやっぱり必要だわと思って買いました)

RAMマウントとは

アメリカで各種マウントを作っている会社の製品です。アメリカ軍・警察・消防でも使用されているそうです。

RAM MOUNTS(ラムマウント)はアメリカに本拠を置き、GoProカメラをはじめとしたウェアラブルカメラなど様々なガジェットを様々な場所にマウントするアイテムを送り出しています。

アメリカ製ならではの、非常に頑丈なヘビーデューティ仕様で大切な機器をしっかりと保護しつつ、確実に固定する事ができます。

その性能はアメリカの軍や警察、消防など使用されている事でも証明されています。


ラムマウント 日本正規代理店タジマモーターコーポレーションHP

RAMマウントは3つのパーツを組み合わせて使います。

  • アダプター
  • ソケットアーム
  • マウントベース
RAMマウント パーツ
ラムマウント 日本正規代理店タジマモーターコーポレーションHPより

マウントベース・ソケットアームは取り付けるバイクによりますが、スマホを固定する場合に使用するアダプターは、UN7BU・UN10BUの2種類です。

  • UN7BU:幅は約48mm~82mm、厚みは22mmまで取り付け可能
  • UN10BU:幅は約44mm~114mm、厚みは22mmまで取り付け可

私が使用しているパーツ構成

私が社用バイクに取り付けている構成は以下です。

私のスマホの大きさは幅75×全長155×厚み10mm(ケース含む)。

UN7BUでも取り付けできたのですが、今後のスマホ買い替えを考慮して一回り大きいUN10BUにしました。

RAMマウントのいい点

このRAMマウントは、デイトナWIDE IH-550Dの不満点である

  • 角度調整するには工具が必要
  • 取り外しボタンが硬い
  • 装着時、サイドフックがスマホのボタンに干渉する

がまるっと解消されます。

高価なだけある!

※スマホによってはRAMマウントもボタンに干渉します

角度調整しやすい

バイク スマホホルダー デイトナ RAMマウント 比較

RAMマウントは、ベース部分とマウント部分がボール状で、ソケットアームでボールを挟み込んで連結する構造です。

ボールを挟む位置を変えることで、角度を調整します。

このボール構造のおかげで、RAMマウントはかなり自由度が高く角度を調整できます。

しかも工具が必要ないので、スマホを取り付けてちょっと見にくいかもと思ったら、停まってすぐに調整できます。

ストレスフリー!!

注意

簡単に調整できますが、さすが信号待ちの時間では無理でした(一回挑戦してホルダーごとスマホを落としそうになりました)。

絶対にやめよう。

付け外しが簡単

バイク スマホホルダー デイトナ RAMマウント 比較

RAMマウントはスマホの付け外しも簡単です。

スマホを固定するマウントのアームは ↑ のようにガバッと開きます。

ガバッと開いたところにポンと入れる。スッと取る。

デイトナWIDE IH-550Dと比べて圧倒的にスムーズで早いです。

仕事で急いでいるとき、このスムーズさには本当に助かっています。

ストレスフリー!!

落下防止バンドのテザーについて

RAMマウントのUN7BU・UN10BUには、落下防止バンドのテザーというものが付属します。

テザーの使用については

付属のテザーも利用すればより衝撃や振動のある環境でも強力な取り付けができます。

RAM X-グリップホルダー | ラムマウント(RAM MOUNTS)日本正規代理店タジマモーターコーポレーション

という記載から、必ず使わないといけないパーツではないと私は解釈しています。

もちろんテザー併用の方が固定性が高まるのは間違いないですが、私は取り外しの早さを優先して使っていません

ちなみにテザーの取り外しは1分程度で済みます。

Pixel3a+ケースでは、スマホのボタンに干渉しない

私のスマホPixel3a+ケースの場合、UN7BU・UN10BUともにスマホを装着してもボタンが干渉しないことを店頭で確認しました。

(スマホ+ケースの大きさは幅75×全長155×厚み10mm)

ホルダーにスマホを取り付けてもボタンに干渉しないのは、やっぱり快適です。

ストレスフリー!!

マウント部分のサイズについては、ヨシダケントさんのHPが詳しいです
スマホのサイズ別 RAMマウントの選び方 | バイクライフを “ちょっとだけ” 豊かにする100のヒント

RAMマウントの欠点

ストレスフリーなRAMマウントですが、欠点もあります。

  • スマホによってはボタンに干渉する
  • 高価
  • 存在感がある(デカイ)

スマホによってはボタンに干渉する

私のスマホはボタンに干渉しませんでしたが、ホルダーで挟みこんで固定する構造上、ボタンに干渉してしまうスマホもあるでしょう。

店頭で確認するのが間違いないですね。

高価

RAMマウント 高価
1年ごとにスマホホルダー買ってる。。。

私のRAMマウント構成だと、アダプター・ソケットアーム・マウントベースの3つ合わせて¥7,150でした。

デイトナWIDE IH-550Dのほぼ2倍。

クロスカブJA45にRKの高級シールチェーンをおごれる値段です。

私の場合、格安スマホホルダー→デイトナWIDE IH-550Dと使ってきて不満点が分かっていたからこそ、この値段が出せました。

存在感が大きい(デカイ)

どれだけ自分の方に突出させるかはソケットアーム・マウンドベースの組み合わせ次第ですが、ホルダー自体の存在感がかなり大きいです。

人によっては気になるかもしれません。

あ、私は全く気になりません。なんなら雨の日はタオル干しに使ってます。

RAMマウントをAmazonで買うときの注意点

もしAmazonでRAMマウントを買うときは、販売元がAmazonかどうかを必ず確認してください。

Amazonレビューを読むと、Amazon以外の販売元から買って不良品と思しき商品が届いている人が多いようです。

(付属の接着剤が固まって使えない、マウント中央のRAMのプレートが曲がっている、グリップ力が弱いなど)

クアッドロックとRAMマウント、どちらがいいか

3つ目のスマホホルダーを買うとき、RAMマウントとクアッドロック、どっちを買うか迷いました。

クアッドロックとRAMマウント、おのおの良い点・気になる点があったのですが、私の使用環境にはRAMマウントが合っていたので、そちらを選びました。

クアッドロックの詳細は ↓ の動画が分かりやすいです
公式HPは分かりにくいです)

クアッドロックの良い点・気になった点

クアッドロックの良い点

  • 見た目がめちゃめちゃスマート
  • どのスマホでもホルダーとボタンの干渉が起こらない
  • 付け外しが簡単
  • 衝撃吸収ダンパーがある

かなり良いんですよね。

バイクの振動からスマホのカメラセンサーを守る衝撃吸収ダンパーがあるのも◎。

気になった点

  • RAMマウントよりさらに高価
  • 角度調整に工具が必要
  • 角度調整の自由度が低い
  • レインカバーはあるが完全防水ではない

クアッドロックはRAMマウントよりさらに高価です。

ユニバーサルアダプターハンドルバーマウント衝撃吸収ダンパーの組み合わせだと定価では¥10,945。専用スマホケースを使う場合は、さらに+¥2,000ほどです。

RAMマウントと桁が一つ違います。

そしてデイトナWIDE IH-550D同様、クアッドロックも角度調整にはやっぱり工具が必要です。

角度調整の自由度も低いです。まだデイトナWIDE IH-550Dの方が自由度が高いぐらいです。

(RAMマウント用のアダプター or オプションのエクステンションアームを使えば自由度は高いです)

あとクアッドロックはiPhone、galaxyには専用のレインカバーを売っていますが

本製品は完全に水の侵入を防ぐものではありません。

IPHONE 12 PRO MAX用 レインポンチョ 雨天用カバー | Quad Lock Japan クアッドロックジャパン

『主な仕様』に ↑ の文言がある以上、雨の日の使用はちょっと怖いですね。

私がクアッドロックではなくRAMマウントを選んだ理由

私がクアッドロックではなくRAMマウントを選んだのは、雨の日でも使えるからです。

私の仕事中の移動手段は雨の日でもバイクです。なので、雨の日でもスマホでナビを使うことがあります。

RAMマウントはスマホをホルダーで挟み込んで固定する構造なので、スマホをジップロックに入れておけば雨の日でも使えます自己責任です)。

クアッドロックは、スマホの背面に位置するアタッチメント部分を使ってマウントと固定するので、スマホをジップロックに入れることができません。

そして前述したとおり、レインカバーを使っても完全防水仕様にはなりません。

この一点のみで、私はRAMマウントを選びました。

雨の日に何度かジップロックに入れたスマホをRAMマウントにセットして使いましたが、スマホちゃんは息してます(最長使用は本降りの日に1時間半ほど)。

まとめ

最後に、この記事内で紹介したスマホホルダーの、あらぶる的選び方を提案します。

(メーカー不詳の格安スマホホルダーは除く)

スマホホルダー選びの参考にしてくれよな!

デイトナWIDE IH-550D
  • 予算があまりない
  • とりあえずスマホがつけば細かいことは気にしない
RAMマウント
  • 取り付け角度にこだわりたい
  • 雨の日も使いたい
クアッドロック
  • 見た目がスマートな方が良い
  • ホルダーとスマホボタンの干渉は絶許
  • 衝撃吸収ダンパーが欲しい